世界的な偉業を達成した宇宙マニアの奇才とは?アルマ望遠鏡で132億光年離れた宇宙で酸素と塵が見つかる
馬渡健さんのwikiプロフィールやインスタ画像
名前:馬渡 健(まわたり けん)
生年月日:非公開
出身:千葉県 我孫子市出身
出身高校:茨城県私立江戸川学園取手高校
大学:東北大学
2019年7月24日テレビ朝日系の番組「あいつ今何してる?」で紹介されていた馬渡健さんは茨城の名門・江戸川取手高校出身です。
江戸取手高校と言えば、難関大学進学を目指す普通科コースと東京大学進学を目指す東大コース、医学部進学を目指す医科コースがあり、トップクラスの進学校です。
馬渡健さんは2006年卒業ですが、当時から天文学に興味がある超宇宙マニアで成績もトップくクラス。
冬の日が落ちるのが早い日は授業の合間に星空を観察して急いで帰ってくるような生徒で先生たちの記憶にも強く残っています。
馬渡健さんは科学者になりたいという思いがあり、大学は2010年に天文学を総合的に研究できる東北大学理学部宇宙地球物理学科に進学しました。
そもそも宇宙に対して興味を抱いたきっかけはあまりないらしく、強いて言うなら小さい時、博物館で隕石を見たことだそうです。
まだ5歳という年齢で、遠い宇宙の果てから隕石が落ちてきたことに感銘し、その後も天体への興味が消えることはありませんでした。
大学では天文学を専攻し、宇宙の果ての銀河を大望遠鏡を使って観測的に研究をされたそうです。
「遠くの天体を見るということ=その天体の昔の姿を見ていること」という相対論的効果を利用し、色々な時代の銀河を観測し、銀河がどのように進化してきたかを解明しようと思っていたそうです。
大学卒業後はそのまま研究を続け、東北大学大学院理学研究科に進学しましたが、銀河の起源を探る研究は社会貢献には直接繋がらないと感じ、就職するか研究者として続けるか葛藤があったそうです。
そんな24歳の時、アメリカへの留学の話をもらいどうすべきか悩みすぎて吐いてしまったりしていたそうです。
結局、葛藤の末、天文学者になることを決め、アメリカのハーバード大学に天文学の研究員として渡米しました。
帰国後、2015年の27歳の時に大阪産業大学のポストドクターになり、2018年に東京大学の宇宙線研究所 特任研究員となり現在も所属されています。
研究成果が科学誌に掲載!
2018年、馬渡健さんが所属する研究チームはアルマ望遠鏡を使い、地球から132.8億光年離れた銀河に大量の塵と酸素を発見したそうです。その前の記録は132憶年前で0.8憶年更新した記録だそうです。
研究チームには名古屋大学大学院理学研究科の田村陽一准教授、竹内努准教授、東京大学の馬渡健研究員、大阪産業大学の橋本拓也研究員、井上昭雄准教授が在籍されており、この成果は世界的にも認められ、愛読書だったニュートンやネイチャーなどの科学誌にも掲載されました。
休日には大好きな宇宙の話を地域の子供たちに研究内容を発表する活動もされているそうです。
【参考記事】
URL https://alma-telescope.jp/news/press/macs0416-201903
最近はブラックホールの写真が撮れたと話題になりましたが、今後、宇宙についてもっと解明されていくのでしょうか。
その日本の第一線にいるのが馬渡健さんの様な研究者の皆さんなのでしょう。毎日、宇宙を見る仕事は果てがない気がしますが、ロマンにあふれていますね!
【関連記事】
https://risumote.com/ryman-sat-project/